佐々木雄太郎先生 「内視鏡医学研究振興財団研究助成」獲得

佐々木雄太郎 助教が令和5年度 公益財団法人 内視鏡医学研究振興財団 研究助成(50万円)を獲得しました。研究内容は「ロボット支援手術・腹腔鏡手術で脈管を安全・円滑に確保するための新規デバイスの開発」です。ロボット支援手術・腹腔鏡手術では、動脈、静脈、尿管などの脈管操作は重大な医療事故につながる可能性があるため、医療安全上の重要な手術工程となります。安全・確実な脈管操作を可能にし、脈管への損傷リスクを最小限に抑えるべく、新規デバイスの開発・研究を行っていきます。

第1回 徳島大学泌尿器科医局説明会(Web)開催

2020年8月25日(火) 17:00より徳島大学泌尿器科医局説明会(Web)を行います。
本年度はwebミーティングサービス Zoomを利用しての開催となります。
泌尿器科に興味がある研修医や医学生の皆様はどんどんご参加ください。
参加希望の方は、下記メールにご連絡ください。
参加URLをお送りします。

連絡先:教育主任 山本恭代(yasuyoyamamo@tokushima-u.ac.jp)

2017年外来統計

2017年 外来患者年令・性別

新来再来
年齢
0~997111412223833
10~1912555166721
20~291862354111
30~39181527194534
40~49302761489175
50~59614714062201109
60~6917856569138747194
70~7913452821166955218
80~89322236378395100
90~01232233
58024222235562803798
総計82227793601

2017年 外来新来患者疾患

副腎・後腹膜

原発性
アルドステロン症
112
Cushing症候群011
褐色細胞腫314
神経鞘腫101
悪性リンパ腫202
副腎腫瘍(その他)10313
後腹膜線維症101
後腹膜肉腫101
19625

腎細胞癌351550
腎血管筋脂肪腫044
腎腫瘍527
腎のう胞336
急性腎盂腎炎213
水腎症151429
閉塞性腎不全011
慢性腎不全241236
腎移植ドナー325
生体腎移植後011
先天性水腎症011
低形成腎112
8857145

腎盂・尿管

巨大尿管202
珊瑚状腎結石011
腎結石症51015
腎盂癌437
腎盂尿管
移行部狭窄症
044
尿管癌314
尿管狭窄011
尿管結石症10212
尿管瘤022
尿路結石症101
膀胱尿管逆流9312
342761

膀胱

膀胱癌31536
神経因性膀胱41418
過活動膀胱43943
夜尿症347
腹圧性尿失禁01717
頻尿01010
膀胱瘤01717
子宮脱022
膣断端脱033
急性膀胱炎066
慢性膀胱炎033
間質性膀胱炎123
放射線性膀胱炎022
膀胱結石011
尿膜管膿瘍
(遺残含む)
437
尿膜管癌101
ビルハルツ住血吸虫症101
結腸膀胱瘻/膀胱膣瘻112
50129179

前立腺

前立腺肥大症5151
前立腺癌178178
急性前立腺炎11
慢性前立腺炎33
前立腺癌疑い3131
その他11
265265

陰茎・尿道

陰茎癌101
外尿道口嚢腫314
尿道ポリープ101
尿道炎101
尿道狭窄101
尿道脱022
包茎10010
尿道下裂10010
その他707
34337

陰嚢・陰嚢内

停留精巣10010
移動精巣28028
異所性精巣101
陰嚢水腫/精索水瘤11011
精索静脈瘤606
精巣癌404
精索腫瘍101
精巣上体炎202
その他101
64064

その他

血尿81624
蛋白尿011
乏精子症101
無精子症101
精子無力症101
男性不妊症(その他)808
性機能障害606
鼠径ヘルニア202
子宮頚癌011
直腸癌101
泌尿器科的正常213
その他112
312051

男性性機能・男性不妊症について

男性の性機能とは?

男性の性機能は性欲・勃起・性交・射精・オーガスムの5つの要素からなります。男性性機能障害とは、これらの要素のいずれか1つ以上欠けるか、もしくは不十分なこと、と定義されています。

勃起障害とは?

勃起障害は、「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態」と定義されています。勃起障害は英語ではErectile Dysfunctionと訳されるため、最近は勃起障害のことをEDと言うことが増えてきています。男性性機能障害のなかで勃起障害が大きな位置を占めていることから、一般的には男性性機能障害≒勃起障害と認識されていることが多いです。

勃起障害の種類は?

大きく機能性と器質性に分類されます。機能性は心因性や精神疾患が原因のものです。器質性は血管系、神経系、内分泌系などに原因があるものです。薬剤が原因で起こる勃起障害もあります。

勃起障害の検査は?

人工勃起を起こすことができるプロスタグランディンE1という薬剤を陰茎海綿体に注射して勃起反応を調べる検査があります。また勃起発現時の海綿体動脈の血流を調べる超音波カラードプラ検査や陰茎へ向かう骨盤内の血管を調べるCTアンギオグラフィー検査があります。他には夜間睡眠時勃起現象を評価するリジスキャンという検査もあります。(2019年9月現在、当院ではリジスキャンによる検査は行っていません)

CTアンギオグラフィー

勃起障害の治療は?経口剤であるPDE5阻害剤が使用されることが多いです。プロスタグランディンE1を陰茎海綿体内注射することもあります。また陰圧式勃起補助具などの勃起補助具が使用されることもあります。事故などで陰茎へ向かう血管が通過障害や何らかの原因で狭窄して動脈性勃起障害となった若い男性は動脈血行再建術や血管内治療の適応となることがあります。

PDE5阻害薬

男性不妊症とは?

子供が欲しいと思うカップルのうち10組に1組以上の割合で不妊症が起こると言われています。不妊症の原因は女性側だけにあるのではなく男性側にもあり、不妊症のおよそ半分に男性側の原因が関与していると言われています。

男性不妊症の原因は?

最も多い男性不妊症の原因は精巣での精子形成が悪くなる造精機能障害です。造精機能障害を起こす原因には、精索静脈瘤・染色体異常・停留精巣・低ゴナドトロピン性性腺機能低下症・精巣炎などがありますが臨床的には原因が特定できない特発性のことも少なくありません。造精機能障害に次いで多いのが精路通過障害です。精巣で精子形成が行われているにもかかわらず精路が閉塞したために精液中に十分な量の精子が出て来ない状態です。また、勃起障害や射精障害などの性機能障害が男性不妊症の原因となることもあります。

男性不妊症の治療は?

大きく分けると、妊孕性を向上させる治療と妊孕性の障害を回避し妊娠を目指す治療になります。前者には、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症に対する内分泌療法、精索静脈瘤に対する精索静脈瘤根治手術、精路閉塞に対する精路再建手術があります。後者には、精巣内精子採取術(TESE)があります。精巣内精子採取術は精子回収率を高めるため手術用顕微鏡下に行うことが多いです。

2017年入院・手術統計

2017年 手術件数

  • 腎・副腎の手術

    副腎摘除術
    (開腹)
    0 0 0
    副腎摘除術
    (後腹膜鏡下)
    0 1 1
    副腎摘除術
    (腹腔鏡下)
    9 2 11
    腎摘除術
    (開腹)
    7 1 8
    腎摘除術
    (後腹膜鏡下)
    6 3 9
    腎摘除術
    (腹腔鏡下)
    6 6 12
    腎部分切除術
    (開腹)
    3 1 4
    腎部分切除術
    (後腹膜鏡下)
    0 0 0
    腎部分切除術
    (ロボット支援・経後腹膜)
    8 0 8
    腎部分切除術
    (ロボット支援・経後腹膜)
    9 3 12
    腎固定術(後腹膜鏡下) 0 0 0
    48 17 65
  • 腎盂・尿管の手術

    腎尿管全摘除術
    (開腹)
    0 1 1
    腎尿管全摘除術
    (後腹膜鏡下)
    5 4 9
    腎盂形成術
    (開腹)
    0 0 0
    腎盂形成術
    (腹腔鏡下)
    0 2 2
    腎盂形成術
    (ロボット支援下)
    0 3 3
    PNL・TAP 0 4 4
    (f-)TUL 12 13 25
    腎盂切石術/腎切石術
    (腹腔鏡下)
    0 0 0
    尿管部分切除術 1 0 1
    尿管ステント留置 2 8 10
    尿管ステント抜去 4 0 4
    腎瘻造設術 6 5 11
    尿管皮膚瘻造設術 0 0 0
    尿管膀胱新吻合術 2 4 6
    尿管-尿管吻合術
    (開腹)
    0 0 0
    尿管-尿管吻合術
    (腹腔鏡下)
    0 0 0
    尿管狭窄
    バルーン拡張術
    0 1 1
    尿管鏡下(腫瘍)
    レーザー切除術
    0 0 0
    残存尿管摘除術 2 0 2
    34 45 79
  • 膀胱の手術

    膀胱全摘除術+
    尿管皮膚瘻造設術
    3 1 4
    膀胱全摘除術+
    回腸導管造設術
    3 0 3
    膀胱全摘除術+
    新膀胱造設術
    2 0 2
    膀胱全摘除術
    尿路変更なし
    1 0 1
    膀胱全摘除術
    (ロボット支援手術)
    0 0 0
    TURBT 57 13 70
    TUC 0 0 0
    膀胱頸部切開術 3 0 3
    膀胱砕石術 4 0 4
    膀胱水圧拡張術 2 5 7
    膀胱瘻造設術 1 0 1
    逆流防止手術
    (開腹Cohen法)
    3 0 3
    逆流防止手術
    (気膀胱下)
    6 2 8
    膀胱修復術 0 2 2
    尿膜管摘出術
    (開腹)
    0 2 2
    尿膜管摘出術
    (腹腔鏡下)
    2 1 3
    87 26 113
  • 前立腺の手術

    前立腺全摘除術
    (ロボット支援下)
    65 65
    HoLEP 8 8
    TUR-P 4 4
    Brachytherapy 67 67
    144 144
  • 陰茎・尿道の手術

    尿道下裂形成術 6 6
    尿道皮膚瘻閉鎖術 1 1
    内尿道切開術 4 4
    尿道ステント留置術 0 0
    尿道バルーン拡張術 0 0 0
    尿道摘除術 0 0 0
    尿道脱手術 0 1 1
    包茎手術
    (環状切除・背面切開術)
    4 4
    外尿道口形成術 0 0 0
    外尿道口腫瘤切除術 2 0 2
    陰茎部分切除 0 0
    17 1 18
  • 陰嚢・陰嚢内手術

    精巣固定術 7 7
    精巣固定術
    (腹腔鏡下)
    1 1
    高位精巣摘除術 5 5
    精巣摘出術 2 2
    除睾術 3 3
    陰嚢水腫根治術 3 3
    精液瘤根治術 0 0
    精索静脈瘤根治術 2 2
    TESE 3 3
    Vaso-Vaso吻合術 0 0
    26 26
  • その他手術

    後腹膜腫瘤切除術
    (開腹)
    1 0 1
    後腹膜腫瘤切除術
    (後腹膜鏡下)
    1 0 1
    後腹膜リンパ節郭清術 2 0 2
    内シャント造設術 20 9 29
    内シャント血栓除去術 1 1 2
    内シャント止血術 1 0 1
    内シャント閉鎖術 0 0 0
    上腕動脈表在化 1 0 1
    長期留置型透析用
    カテーテル留置
    3 0 3
    腹膜透析用
    カテーテル留置
    2 1 3
    腎嚢胞穿刺 0 0 0
    腎嚢胞開窓術
    (腹腔鏡下)
    0 1 1
    試験開腹 0 0 0
    膿瘍・リンパ嚢腫
    ドレナージ
    3 0 3
    ドレーン抜去術 1 0 1
    LSC 3 3
    膣閉鎖術・
    膣前壁形成術
    4 4
    TOT 8 8
    TOTテープ切断・
    引き下げ
    2 2
    尿道憩室摘除術 0 1 1
    再縫合 0 1 1
    36 31 67
  • 生検等の検査

    腎盂尿管
    ファイバースコピー
    4 2 6
    膀胱尿道
    ファイバースコピー
    1 0 1
    逆行性腎盂尿管造影 1 0 1
    腹腔鏡検査
    (非触知精巣)
    4 0 4
    開放腫瘍生検 1 0 1
    腫瘤生検 2 2 4
    精巣生検 0 0
    鼠径リンパ節生検 0 0 0
    尿道生検 0 1 1
    前立腺生検 90 90
    膀胱生検 3 1 4
    106 6 112
  • 腎移植

    献腎移植
    (脳死下)
    1 0 1
    献腎移植
    (心停止下)
    0 0 0
    生体腎移植 2 3 5
    ドナー腎採取術
    (後腹膜鏡下)
    3 2 5
    脳死下ドナー
    腎採取術
    1 0 1
    移植腎生検 1 0 1
    リンパ嚢腫開窓術
    (腹腔鏡下)
    0 0 0
    移植腎摘出術 0 1 1
    8 6 14
  • 2017年 手術件数 総計

    腎・副腎 48 17 65
    腎盂・尿管 34 45 79
    膀胱 87 26 113
    前立腺 144 144
    陰茎・尿道 17 1 18
    陰嚢・陰嚢内 26 26
    その他 36 31 67
    腎移植 8 6 14
    400 126 526
    生検等の検査 106 6 112