ロボット支援手術は、医師が手術支援ロボットを使って行う内視鏡手術です。ロボットが自動で手術を行うわけではなく、医師がロボットを操作して、より正確な手術を可能にします。この手術は、傷が小さく、回復が早く、出血が少ないといった従来の内視鏡手術の利点に加え、3Dカメラで拡大された立体画像を見ながら、自由に動く器具を使って細かい操作ができる点が特徴です。まるで患者さんの体の中で手術をしているかのような感覚で進められます。

~徳島大学泌尿器科の取り組み~
徳島大学病院には、アメリカ製の「ダヴィンチXi」が2台、日本製の「hinotori」が1台、合計3台の手術支援ロボットがあります。泌尿器科では、前立腺がん、腎臓がん、膀胱がんなどの治療でこれらのロボットを多く使用しています。手術は、認定資格を持ち、十分なトレーニングを受けた熟練の医師が担当します。現在、当科では13名の医師がこの認定資格を取得しており、また、日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会の腹腔鏡技術認定医が10名在籍しています。私たちは、患者さんにより安全で精度の高い手術を提供できるよう、日々技術を磨いています。
