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男性性機能・男性不妊症について

男性の性機能とは?

男性の性機能は性欲・勃起・性交・射精・オーガスムの5つの要素からなります。男性性機能障害とは、これらの要素のいずれか1つ以上欠けるか、もしくは不十分なこと、と定義されています。

勃起障害とは?

勃起障害は、「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態」と定義されています。勃起障害は英語ではErectile Dysfunctionと訳されるため、最近は勃起障害のことをEDと言うことが増えてきています。男性性機能障害のなかで勃起障害が大きな位置を占めていることから、一般的には男性性機能障害≒勃起障害と認識されていることが多いです。 

勃起障害の種類は?

大きく機能性と器質性に分類されます。機能性は心因性や精神疾患が原因のものです。器質性は血管系、神経系、内分泌系などに原因があるものです。薬剤が原因で起こる勃起障害もあります。

勃起障害の検査は?

人工勃起を起こすことができるプロスタグランディンE1という薬剤を陰茎海綿体に注射して勃起反応を調べる検査があります。また勃起発現時の海綿体動脈の血流を調べる超音波カラードプラ検査や陰茎へ向かう骨盤内の血管を調べるCTアンギオグラフィー検査があります。他には夜間睡眠時勃起現象を評価するリジスキャンという検査もあります。

超音波カラードプラ検査
CTアンギオグラフィー

勃起障害の治療は?

経口剤であるPDE5阻害剤が使用されることが多いです。プロスタグランディンE1を陰茎海綿体内注射することもあります。また陰圧式勃起補助具などの勃起補助具が使用されることもあります。事故などで陰茎へ向かう血管を損傷して動脈性勃起障害となった若い男性は動脈血行再建術の適応となることが多いです。

PDE5阻害薬
プロスタグランディンE1注射

男性不妊症とは?

子供が欲しいと思うカップルのうち10組に1組以上の割合で不妊症が起こると言われています。不妊症の原因は女性側だけにあるのではなく男性側にもあり、不妊症のおよそ半分に男性側の原因が関与していると言われています。

男性不妊症の原因は?

最も多い男性不妊症の原因は精巣での精子形成が悪くなる造精機能障害です。造精機能障害を起こす原因には、精索静脈瘤・染色体異常・停留精巣・低ゴナドトロピン性性腺機能低下症・精巣炎などがありますが臨床的には原因が特定できない特発性のことも少なくありません。造精機能障害に次いで多いのが精路通過障害です。精巣で精子形成が行われているにもかかわらず精路が閉塞したために精液中に十分な量の精子が出て来ない状態です。また、勃起障害や射精障害などの性機能障害が男性不妊症の原因となることもあります。

男性不妊症の治療は?

大きく分けると、妊孕性を向上させる治療と妊孕性の障害を回避し妊娠を目指す治療になります。前者には、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症に対する内分泌療法、精索静脈瘤に対する精索静脈瘤根治手術、精路閉塞に対する精路再建手術があります。後者には、精巣内精子採取術(TESE)があります。精巣内精子採取術は精子回収率を高めるため手術用顕微鏡下に行うことが多いです。

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徳島大学大学院 医歯薬学研究部
泌尿器科学分野
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