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ロボット手術について

~はじめに~

近年、ダビンチ手術(ロボット支援手術)と呼ばれる、身体に優しい手術が普及しています。傷が小さく、出血が少なく、手術後の痛みが少ない手術です。

徳島大学では、2011年10月からロボット支援手術を開始しました。

現在、前立腺がん、腎がん、膀胱がんに対して手術しています。それぞれの手術については、後述します。

~手術方法~

腹部に4~6つの小さな穴を開けます。その穴より手術器具(カメラ、はさみ、鉗子など)を挿入します。これらの手術器具をロボットアームで操作することにより手術をおこないます。

~手術の特徴~

3D映像で、立体的で拡大された術野を映し出します。手術器具は、術者の手の動きを忠実に再現し、正確に繊細に動きます。

~その他~

前立腺がんや膀胱がんでは、頭を下げた姿勢で手術を行います。緑内障や脳血管、心臓の病気がある場合には、ロボット手術が難しいことがあります。

~ロボット支援下前立腺全摘除術~

転移の無い前立腺がんを対象とします。

前立腺、精嚢、リンパ節を摘出し、膀胱と尿道をつなぎます。

手術を行うと、男性機能の低下や尿漏れが問題となります。

詳しくは、担当医にお尋ねください。

~ロボット支援下腎部分切除術~

小さな腎がん(4cm程度)に対象とします。

腎がんを部分的に切除します(周囲の正常組織を一部つけます)。

手術前と比較して、90%以上の腎機能が保たれます。

詳しくは、担当医にお尋ねください。

~ロボット支援下膀胱全摘除術~

転移のない浸潤性膀胱がんを対象とします。

膀胱を摘出すると、尿路変向術が必要となります。

尿路変向術は、①尿管皮膚瘻造設術、②回腸導管造設術、③新膀胱造設術があります。

詳しくは、担当医にお尋ねください。

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徳島大学大学院 医歯薬学研究部
泌尿器科学分野
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